アレルギー科で働く看護師の仕事

アレルギーとは、非常に厄介な病気です。花粉症などはすでに一般化していますが、皮膚炎や鼻炎・ぜんそくなどもその一種といえます。要するに、免疫機能の過剰反応であり、場合によっては死に至ってしまうケースも多々あるようです。
近年ではさまざまな療法が実践されており、その担い手となるべき医師や看護師の需要も高まっています。治療については、薬物療法が一般的です。しかし、減感作療法と呼ばれる、原因物質に対して免疫を作り出すという療法も盛んになってきています。アレルギーの治療は一朝一夕では立ち行かず、長い年月をかけた治療というものが一般的です。そのため、医師や看護師は患者の肉体的な治療にとどまらず、精神面におけるケアもしっかりと行わなければなりません。その症状というのは、実際の罹患者にしかわからない部分が大きいといいます。そのため、医師や看護師は患者により寄り添って、その心を理解してあげるということが大切です。
特に、患者が子どもの場合、子どもである患者だけでなく、その家族とのコミュニケーションも密に取っていかなければなりません。日常生活におけるアドバイスからより専門的な知識の提供に至るまで、しっかりと情報の交換をしあっていくことが求められます。子どもの患者の場合、子ども自身もつらいですがその家族も同じように苦しんでいます。そのようなことから、患者自身の精神的なケアをしていかなければならないのはもちろんのこと、その家族のケアも忘れずにしていくことが大切なのです。